◇6,インドの宿

ツアーの旅なので当然予約やチェックイン、チェックアウトなどの手続きを
自分ですることはないので確かにこれは楽なことだと実感した。

又、私がいつもは泊まりそうもない、バラエティーある宿に泊まることができた。

旅支度は仕事で海外出張の時はスーツケースを持ったが、
それ以外ではザックにサブのバックという、いわゆるバックパッカースタイルだった。
今回も同じスタイルで出かけたが、もっと少ない手荷物でも良さそうだと感じた。

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◇メープル・エメラルド・ホテル

成田から約10時間半、機中ではほとんど眠れずに、
現地時間01:00、真夜中のデリー空港に到着した。
空港からバスで約20分のホテルに02:20到着する。

アララ!豪華なこと!!

机の上に花束が                  大きなバスタブ

ホテルに着いて部屋に入って、いつもの私の旅とは違うナァー!
今までホテルの部屋に花輪が置いてあったり、
こんな大きなバスタブに出会ったことはない。
このツアーが結構高級(?)な旅だと気が付いた。

“こんなに高級な部屋に泊まる”、と写メを自宅に送る。
折角の風呂にも入らず、着替えもせずにベットに倒れ込んだ。

そして4時間程寝て、朝食後7時半にはホテルを出発する。
空路でバラナシへ向かうため再びデリー空港へ。

わずか5時間足らず滞在しただけの一日目のホテルだった。

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◇ホテル・クラークス・バラナシ

妹尾河童さんの本「河童が覗いたインド」にも出てくる
英国植民地時代からの名門ホテル。

ダイニングも広く立派だ

クラークス近くの中流?ホテル

バックパッカーが泊まる宿を見せてもらった。
ドミトリー(相部屋)式の宿を見てみたかったのだが、
このクラスの部屋が私が普段泊まる程度の宿だ。

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◇ルンビニ、法華ホテル

この写真で “東北の温泉宿に泊まってきた”

と言っても疑う人はいないだろう。

少し黄色くなった畳に布団、押し入れの唐紙に付いたシミ、
それに浴衣と、どう見てもネパールのホテルではない。

旅の8日9日目だったが矢張り落ち着いて休めた気がした。

◎この旅で思いがけず日本の宿に泊まった。

でも外観は矢張りネパールのホテルだ

季節によってはここからダウラギリの山並みが見えるそうだ。
しかしこの時期にはヒマヤラの山々が見えなくて残念!!

清楚な美人のウエイトレスさん


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◇宿色々

このツアーでは旅の途中、なるべく日本式に寛げるようにと配慮している様だった。
食事も本来はカレー主体のインド料理だが何日かは日本食も選ぶことが出来た。

日本式料理

折角のインド旅行で不味い日本料理なんぞを食えるか!とイキがっていつもインド料理を選んでいた。
しかし途中買い食いをして腹具合を悪くした。このお粥(中の写真)には助かった。


ラジギール、インド法華ホテル

この旅でここだけに日本式の風呂が有った。この宿にも2泊した。
湯船の形が少し鋭角的だが、深さや広さは十分だ、
例の黄色いケロリンの桶ではなかったが同じプラ桶もある

一日目はお湯の温度が少しぬるかった。
二日目は自分で湯船に丁度良い温度のお湯を張り、
一番風呂にユックリと入った。

◎この旅で一番ユックリと出来た。

インドの結婚披露宴

今夜はホテルの庭で結婚式の披露宴があるので、部屋は3階にしたと説明があった。
部屋のベランダから式場の様子が良く見える。これでは騒音は1階でも3階でも同じだ。

インドの結婚式が盛大で長く続くことは聞いて知っていた。
これはうるさくて寝られないかも?と少し心配した。
でも疲れていたのだろう10時過ぎには眠り込んでいた。
翌朝、聞いてみると宴会は夜中の2時か3時頃まで続いたそうだった。


直接三階に上がれる階段がある

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◇、シッダールタナガル、ローヤルリトリート・ホテル

マハラジャの宿

マンゴー林の道を抜けると鉄の扉があり開けられた。


良く手入れをされた庭園の先に、ゲストホールがある。


オーナーの元マハラジャらしい。
多分この人が持つ別荘の一つをホテルとしたようだ。

トラ、虎、とら、タイガー


マハラジャの宿と言うよりはまるでタイガーホテルだ

泊まった部屋

ゲストホールの上が私の部屋だった

木製のドアー、黒光りする木製のベットと調度品が時代を感じさせる
ハリソン・フォードの映画「インディージョーンズ」の世界なら
タランチュラが投げ込まれたり、大きなコブラが迫り格闘しなければならない場面だ。
そんなことを想像している自分に少し苦笑する。

コブラの襲撃におびえたわけではないが、その夜はよく寝れなかった。
それは先ずベットに入ったと思ったら、突然ザーザーと水の音がしだした。
まるで滝を落ちる水音だ。
屋根の上の給水タンクから水があふれているらしい。
しかし誰もそれを止めに来る様子も無く、水の音がなかなか止まらない。
ヤット水の音が段々小さくなって止まった。
多分30分以上は続いたろう。

しばらくウトウトとしたと思ったら今度は
階下からギーガタン、ギーギーガタンという大きな音で起こされる。
石の床の上をベットを動かしている、けたたましい音だ。
いくつのベットを動かしているのか知らないがその音もなかなか止まない
この音も真夜中だというのに30分以上は続いた。

真夜中に到着した、よその国のツアー客の仕業だったらしい
オイオイ、あんな夜中にマナーはどうなっているのだ。

コブラの幻想と滝の音とギーガタンに眠気が破られ通しの
マハラジャの宿だった。

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◇アグラ、ジャイピーパレス・ホテル

この旅で最も高級だった最後の宿

アグラはインド最大の観光地タジマハルのある町だ
従って世界中からの観光客も多い

ホテル内

規模も大きくて高さも数階建てぐらいだったろう。
事前にホテル内で迷子にならないよう、と添乗員さんから注意がある。
宿泊客もこれまで泊まってきたホテルと違いほとんどが欧米人だ

デザート類

食事も日本料理は無い。インド料理と西洋料理のメニューだ
デザートの欧米式ケーキを2個食べて3個目は止めておいた。

旅の最後を飾るそれまでと違う西洋式豪華ホテルだった。

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