◇7,インド自由研究

クシナガルへの途中、中央分離帯に上下三列の円い模様が続いた??
そのうちに張り付けられた牛糞が出てきた。
円い模様は乾燥の為に張り付けられた牛糞の跡だったのだ。
これはこの牛糞燃料の研究をしなければと閃いた。

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インドの牛糞燃料は「カンダー」と言うようだ。
カンダーは先ず牛糞の形を一定に整えて乾燥させなければならない。

太陽の日差しは良く当たる。車からの風も吹いてくる。
何処までも続くこの中央分離帯は最高のカンダー乾燥場だろう。


カンダーは先ず乾燥だ、路上で、庭先で、家の壁で、太い木の幹で
乾かせ、カワカセ、ソラ!乾燥だー



雨期にカンダーは乾燥出来るのか?
又、保管も屋外には出来ないだろう。どうしているのだろう?

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牛糞燃料についてはネット上にも多くのサイトが見える。
アジア、アフリカ、中東でも古くから広く使われてきた。
現在もインドの全家庭燃料の半分位をしめているそうだ。
人口約12億人のインドなので、大変な量のエネルギーを賄っていることになる。
200〜300万バレルの石油に相当というデータも見える。
原発の発電量にも匹敵するそうだ。

値段は1個10円〜20円ぐらいらしい。
値段も手頃で珍しいと、土産物にしようと考えた日本人もいるそうだ。
なかなか研究熱心な剛の人もいるものだ


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積み上げる形の違いがある

北インド東部は四角に積み上げる方式


北インド西部では土饅頭形に積み上げる方式

東から西に移動するうちに形が変わっていた。
この理由は何だろうか?

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カンダーを燃やした灰は食器の磨き粉にも使われる

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バスからのスナップショット!!

撮した日本人も、撮されるインドの子供もその瞬間に気が付いてはいなかった。
カンダーには時として人糞も混入する可能性が有ることを示す
決定的な証拠になるスクープ写真ではないか??!!!

世界では火力が高まると牛糞に人糞を混ぜる地域も有るそうな。

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終わり

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